講座の冒頭、何から話す?受講者が迷う一問を最初に置く
2026/10/31

「最初に何を話せばいいんだろう」
初めて講座を作るとき。
自己紹介、専門用語、業界の歴史。伝えたいことを並べていたら、本題に入るまでが長くなっていませんか。
迷ったら、受講者が仕事で迷う場面を一つ選び、その場面の質問から始めてみてください。
すぐに答えを言わせるためではなく、「今日は、何を考えながら聞くのか」をそろえるためです。
今回は、講座の最初の一問と、その後の説明をつなぐ作り方です。
最初の一問は、知識の量を試さなくていい
「この専門用語を知っていますか?」
これでも知識の確認はできます。ただ、言葉を知らない人には、答える手掛かりがありません。
そこで、専門用語の前に、受講者が出会う場面を置きます。
例えば、社内の依頼メールの書き方を扱う架空の講座なら、こんな一問です。
「金曜日までにお願いします」と届いた依頼。いつまでに、何を返せばよいか分かりますか?
正解を当ててもらう問いではありません。金曜日の何時なのか。完成品が必要なのか、確認用の案でよいのか。受講者が迷う箇所を見つけられる問いです。
最初に「依頼文に必要な要素は三つです」と説明する代わりに、要素が足りないと何に困るのかを示す。そこから、必要な説明に入ります。
一問、説明、書き直しをつなげる
冒頭だけ面白くしても、その後の説明と離れていたら、講座の本題が見えにくくなります。問いを決めたら、次の三つを一組にしてみてください。
1.一つの場面を見せる
先ほどの依頼文を、一枚のスライドに載せます。会社名や実在する相手のメールをそのまま使わず、教材用の例に置き換えます。
「受け取った人が確認したくなることを、一つ考えてください」と添えれば、何をすればよいかが具体的になります。
2.迷った理由を説明する
この例では、期限の時刻、返してほしいもの、提出先がはっきりしていません。全部のメール作法へ話を広げず、この三つをどう書くかに絞ります。
社内の決まりがあるなら、その決まりに合わせた例を用意します。一般的な書き方と、自社で必要な運用を混ぜないことも大切です。
3.同じ場面に戻って書き直す
説明の後に、最初の依頼文へ戻ります。
「金曜日の15時までに、確認用の原稿を共有フォルダに入れてください。完成版ではなく、見出しと本文の案で大丈夫です」
これは教材用の書き換え例です。受講者には、最初の文と比べて何が分かるようになったかを確認してもらいます。
別の問題を次々出すより、最初の一問へ戻るほうが、今回説明したこととのつながりを確かめやすくなります。
録画講座でも、一問を置ける
「でも、動画では受講者の返事を聞けないですよね」
その場合は、動画の中で「ここで一度止めて、メモしてください」と案内する方法があります。回答を提出する仕組みを用意しなくても、考えるための指示を教材に入れることはできます。
ただし、再生しただけで考えたことまで確認できるわけではありません。理解を確認したいときは、説明後に別の依頼文を書き直してもらうなど、課題を用意します。視聴した記録と、できるようになったことは分けて見ていきます。
研修会社NEWONEの公開記事でも、答えやすい問いから段階的に問いを重ねる考え方が紹介されています。受講者がいきなり難しい答えを求められないよう、最初の一問の難しさを見直す参考になります。
参考:NEWONE「受講者に内省を促す『問いかけ』の方法」
FireRocketで、説明と確認を一つの講座にする
問いが一つできたら、次は受講者が実際に開く形にしてみましょう。
FireRocketでは、動画・PDF・スライド・確認テストを登録し、コースを組み立てられます。例えば、問いを載せたスライド、書き方を説明する動画、別の例で確かめるテストを、一つの講座として準備できます。
FireRocket公式:教材の登録とコース作成(https://fire-rocket.net/)

学習画面のAI先生は、教材を根拠に質問へ答える機能として案内しています。教材には、書き換え後の文だけでなく、「なぜその情報が必要なのか」も残しておきましょう。教材にない個別の社内判断まで、AIの回答だけで確定させない運用も必要です。
公式の機能案内:AI先生とLMS

講師向けの公式ページでは、現場の知識を企業研修のeラーニングにし、教材制作・アニメ化・配信・受講管理を支えると案内しています。顔出しが難しい方も、講座にする内容から相談できます。
講師として知見を届けたい方は、FireRocketの講師向けページ(https://fire-rocket.net/teach)もご覧ください。講座づくりの相談では、「教えたい分野」だけでなく、今回の一問と、それに答える説明を持っていくと、扱いたい内容を具体的に伝えられます。
講師募集|あなたの知見を販売しませんか?|eラーニング教材の講師 | FireRocketあなたの専門知識を、企業研修のeラーニング教材にしませんか。教材はmind2d.aiで作れます(スライドからアニメ動画を生成・利用料は別途)。配信・受講管理・AI先生はFireRocketが用意します。250社以上・累計約60万人が受講してきた共感講座®のシリーズに、あなたの講座を並べませんか。fire-rocket.net
よくある質問
冒頭の問いに、正解は必要ですか?
必ずしも必要ではありません。ただし、何を考えてほしいか、講座の中でどこまで答えるかは明確にします。答えを示さず、不安だけを残す問いにしないことが大切です。
最初からテストにする必要がありますか?
ありません。まずはスライドに一問を載せ、考える時間を案内する形でも始められます。採点する確認テストと、考えるきっかけの問いは、目的に応じて使い分けてください。
まずは、最初の三枚を作ってみる
受講者が迷う一問。
その理由を説明する一枚。
最初の場面へ戻って確かめる一枚。
講座全体を完成させる前に、この三枚を並べてみてください。自分では分かっている説明でも、初めて読む人がどこで迷うかを確かめられます。
準備した教材を実際の学習画面で確認したい方は、FireRocket公式サイト(https://fire-rocket.net/)から、法人向けの体験・機能案内をご覧ください。講師として講座を届けたい方は、講師向けページへ。最初の一問から、講座の形を考えていきましょう。