LMSを乗り換えるとき、先に確かめておく5つのこと
2026/8/27
研修のeラーニングを別のシステムへ移すとき、いちばん時間を取られるのは機能の比較ではありません。「いまの運用が、そのまま続けられるかどうか」です。ここでつまずくと、現場に「前のほうがよかった」と言われてしまいます。
先に確かめておくと安心な5つを、つまずきやすい順に挙げます。
1. 名簿を作り直すことになっていないか
受講者が数百名を超えると、1人ずつ登録する運用は現実的ではありません。CSVでまとめて登録できるか、そして「登録し直し」ではなく「毎月の追加・停止」もCSVでできるかを確かめてください。
毎月の名簿更新は、多くの会社で担当者が手作業でやっています。ここが自動化できるかどうかで、年間の工数がまるごと変わります。
2. ログインIDが変わってしまわないか
これが見落とされがちで、いちばん現場が混乱します。
多くのシステムは、登録するとIDを自動で振ります。ところが会社側には、すでに自社の採番(拠点コードや社員番号を含んだID)があることがほとんどです。IDが変わると、受講者への案内をすべて刷り直すことになり、問い合わせも増えます。
貴社が決めた文字列を、そのままログインIDに使えるかを確かめてください。
3. 問題集を打ち直すことにならないか
確認テストの設問は、Excelで管理されていることが多いはずです。そのまま取り込めるか、そして「書き出して、直して、戻せる」かを確かめてください。
書き戻せると、設問の修正を画面で1問ずつ直さずに済みます。数百問あるとき、この差は大きく効きます。
4. 社内のネットワークから見られるか
意外と多いのが「動画だけ再生できない」という相談です。原因はシステムではなく、社内のファイアウォールやSSLの検査であることがほとんどです。
導入を決める前に、実際の職場の回線から一度つないで確かめてください。そして、情報システム部門へ「どのホスト名の通信を許可してほしいか」を渡せる形になっているかも見ておくと、話が早く進みます。
FireRocketでは、ログインなしで開ける接続診断のページと、情報システム部門へそのまま渡せる一覧をご用意しています。
5. これまでの学習履歴は引き継げるか
正直にお伝えすると、履歴の引き継ぎに対応しているシステムは多くありません。FireRocketも、いまのところ仕組みを持っていません。
ですので、確かめるべきは「引き継げるか」よりも「引き継げないとき、どう運用するか」です。多くの場合は、年度の切り替わりに合わせて移し、前年度の記録は報告書として書き出して保管する形に落ち着きます。
移せなかったものの話も、先に聞いておく
SCORM形式の教材は、そのまま取り込めないシステムが増えています。FireRocketも取り込めません。動画と確認テストの形に作り替えてお使いいただいた例はありますが、作り替えの手間はかかります。
「できます」だけを聞いて決めると、あとから出てきます。できないことを先に言ってもらえるかどうかも、選ぶときの材料にしてください。