COLUMN

見終わったのに「未修了」?LMS乗り換え前のSCORM教材チェック

2026/10/15

オレンジ色のオフィスで、研修担当者とスモールGが教材の再生と修了記録を一緒に確認するイラスト

「最後まで見ました。でも、未修了になっています」

LMSを乗り換えるとき、こんな問い合わせは本番の前に見つけておきたいものです。

教材の画面は開く。動画も流れる。だから移行できたと思っていたら、受講記録が思ったように残っていない。

SCORM教材の移行では、再生できるかに加えて、最後まで受けた結果が管理画面に残るかを確認します。途中で閉じた場合と、テストに合格した場合も試しておくと、配信後の困りごとを見つけやすくなります。

今回は、いまある教材を次のLMSでも使いたい担当者のために、一本の教材で試せる確認方法を紹介します。

「見終わった」と「修了した」は、どこで決まる?

例えば、最後に確認テストが付いた社内研修を移す場面を考えてみてください。

映像を最後まで再生すれば修了なのか。テストに合格して初めて修了なのか。最後の終了ボタンを押す必要があるのか。

ここが曖昧だと、画面に「未修了」と出ても、不具合なのか、まだ必要な操作が残っているのか分かりません。

SCORMは、教材とLMSが学習状況などをやり取りするための規格です。SCORM 1.2には、学習の状態や得点などを伝える項目があります。ただし、その教材がどの条件で何を記録するかは、教材の作り方にも関わります。

参考:SCORM 1.2・2004の学習状態と得点の項目(Rustici Software)

まず教材の制作会社や現在の運用担当者に、「何をすれば修了になる教材ですか」と聞く。これだけで、テストの基準がはっきりします。

移す前に、元の教材を一本選ぶ

最初から全教材を登録すると、うまくいかなかったときの確認も大きな作業になります。

まずは、実際に配っている教材を一本選びます。できれば、説明を見るだけでなく、途中再開や確認テストもあるものです。

手元に用意したいのは、次の四つです。

  • 移行用の教材ファイル

  • SCORMのバージョン

  • 修了になる条件

  • 受講者が実際に使う端末・ブラウザ

制作時の資料に「SCORM対応」とだけ書かれていたら、1.2なのか2004なのかを確認してください。また、教材を他のLMSへ移して利用できる契約かも確かめます。

FireRocketは、SCORM 1.2教材の取り込みに対応しています。SCORM 2004は非対応です。移行を検討する際は、お手元の教材の形式から一緒に確認できます。

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受講者役と管理者役で、三つの場面を試す

確認には、テスト用の受講者アカウントを使います。管理者のプレビューだけで終わらせず、実際に配信する場合と同じ入口から受講してください。

1.途中で閉じて、もう一度開く

教材の途中まで進み、教材が案内する方法で終了します。その後、同じ受講者で開き直します。

続きから始まる想定なら、その位置へ戻れるか。まだ修了していない段階で、修了になっていないか。

再開できない場合は、「何ページ目で、どのボタンを押して閉じたか」を残します。「動きません」だけより、相談する相手も状況を追いやすくなります。

2.修了条件を満たすところまで進む

最後のページを見る。必要なテストを受ける。終了操作があるなら、それも行う。

そのあと、管理者側で同じ受講者の記録を開きます。教材の画面に出た結果と、管理画面に残った状態・得点を照合してください。

例えば、テスト上では合格しているのに管理画面では学習中のままなら、その二つの画面と操作の順番を記録します。原因を決めつけず、教材側とLMS側の両方から確認します。

3.不合格から再受験する

テスト付き教材なら、合格した場合だけでなく、不合格の場合も確認します。

不合格なのに修了していないか。再受験できる想定なら、やり直せるか。合格し直した結果が、想定どおり残るか。

受講者がスマートフォンを使う研修なら、実際の利用端末でも同じ流れを試します。パソコンで一度動いたことだけでは、運用確認は終わりません。

確認結果は「できた・できない」だけで残さない

次のような一行の記録で十分です。

「教材A/社用PC・使用ブラウザ/途中終了から再開/期待:続きから表示/実際:最初の画面へ戻った/確認日・担当者」

教材名と版、操作、期待した結果、実際の結果があれば、修正後にも同じ条件で試せます。

この記録を使って、まず一本の受講から管理画面の確認までを通します。そのうえで、作り方や修了条件が異なる教材へ確認を広げていく。移行する本数が多いほど、この順番を決めておくことが役立ちます。

教材を移すと、昔の受講履歴も移る?

ここは分けて確認してください。教材ファイルを取り込むことと、以前のLMSにある受講履歴を引き継ぐことは、別の作業です。

FireRocketでは、過去の受講履歴の自動移行は現在ご用意していません。必要な履歴の範囲と、現在のLMSから出力できる形式を確認したうえで、個別にご相談ください。

旧LMSを止める前に、残す記録と保管担当を決めておくことも大切です。

移行全体の確認項目は、LMSの選び方・比較チェックリストにもまとめています。

LMSの選び方|比較すべき10項目と失敗しないチェックリストLMSの選び方を、学習者の操作性、管理機能、教材、費用、移行、セキュリティ、サポートなど10項目で解説。導入に失敗しない比較チェックリストも掲載します。fire-rocket.net

いまある教材を、次の研修でも使うために

時間をかけて作った教材。LMSを変えるたびに、全部作り直す前提にはしたくありません。

だからこそ、最初に一本、実物で試す。

「再生できました」の先にある、「受講した結果まで確認できました」を、配信前に確かめておきましょう。

FireRocketへの乗り換えをご検討の方は、現在のLMS名、教材の形式、修了条件をお知らせください。既存教材をどう移すか、受講後に何を確認したいかまで含めてご相談いただけます。

FireRocketのLMS・移行案内
https://fire-rocket.net/

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