不審メールを開いたかも。第一報で何を伝える?情報セキュリティ研修に足したい練習
2026/10/23

「さっきのメール、リンクを押してしまったかもしれない」
そのとき、社員は誰に、何と言えばいいでしょうか。
不審メールの研修には、見分け方だけでなく、社内への第一報を実際に言ってみる練習を入れておきたい。確信が持てなくても、会社が決めた窓口へ、分かっている事実と分からないことを分けて伝える。その一歩を準備する話です。
「気をつけてください」は知っている。けれど、「開いてしまったかも」の次が分からない。そこを教材にしてみませんか。
「怪しいと確定してから」ではなく、疑った段階で連絡する
IPAの「中小企業のためのセキュリティインシデント対応の手引き」説明資料では、事故が疑われる兆候を見つけた場合も、情報セキュリティ責任者へ報告するとしています。まず連絡を受け、必要な対応を判断する流れです。
出典:IPA「中小企業のためのセキュリティインシデント対応の手引き」説明資料(2026年6月、4ページ)
社員全員に、攻撃かどうかを判定する役割まで背負ってもらう必要はありません。「まだ分からないので相談します」と言えることも、大切な行動です。
報告書をきれいに完成させるまで待たず、社内手順に沿って連絡する。その前提を、研修の中で明確にします。
第一報で伝えることは、短い型にしておく
ここでいう第一報は、社員から社内窓口への最初の連絡です。社外への公表文を作る話ではありません。
次の4項目を、会社の担当者が確認した連絡様式に入れておきます。
いつ:気づいた時刻。操作した時刻が分かれば、それも。
何をした:メールを読んだ、リンクを押した、添付を開いた、情報を入力したなど、実際に行ったこと。
どの端末・業務:会社のPCか、業務用スマートフォンか。対象端末を特定できる社内の呼び方。
今分かること・不明なこと:表示された画面、入力の有無など。思い出せないことは「不明」と伝える。
これは、第一報の練習用に絞った例です。全部が埋まることを連絡の条件にはしません。パスワードそのものや認証コードを報告文に貼る必要もありません。
架空の練習例:共有ファイルの案内だと思って押した
本日10時ごろ、共有ファイルの案内と思ったメールのリンクを、会社のPCで押しました。ログイン画面が出ましたが、情報を入力したかは今の時点では思い出せません。不審に感じたため連絡しました。次に行うことを教えてください。
この例で確認したいのは、立派な文章かどうかではありません。「押した」という事実と、「入力したかは不明」を混ぜずに言えているかです。
確認のために不審なリンクをもう一度開く、といった操作を練習に含めないようにします。実際の端末対応や証拠の扱いは社内手順と担当者の指示に従い、自己判断で削除や初期化を進めないでください。
教材は「一般的な注意」と「うちの連絡先」をセットにする
情報セキュリティの基本を、一から全部つくるのは大変です。一方で、自社の連絡先は、一般的な教材だけでは伝えられません。
そこで、FireRocketの共感講座®で基本を学び、その後に会社独自の「困ったときの連絡先」を置く構成が考えられます。
共感講座®|アニメで学ぶ企業研修教材 | FireRocketUdemyで累計4万人以上が受講したアニメ教材「共感講座®」。情報セキュリティ・コンプライアンス・社会人マナーの研修をすぐに始められます。サンプル視聴はこのページから。fire-rocket.net
公式の情報セキュリティ講座「セキュリティアクション編」には、身に覚えのない電子メールへの注意を扱う教材と確認テストがあります。まず、何を疑うのかを共通の題材で学べます。
[アニメで学ぶ]情報セキュリティ講座‐IPA「セキュリティアクション編」 | FireRocketIPA「SECURITY ACTION(セキュリティ対策自己宣言)」に対応した社員教育向けの講座。メール・無線LAN・バックアップなど、組織としての備えを事例で学びます。fire-rocket.net
さらにFireRocketでは、共感講座と自社の動画・スライド・テストを同じチャンネルに並べ、進捗をまとめて管理できます。既成の教材と、会社固有の手順を分けずに学べることが、この使い方のポイントです。機能の案内:共感講座®公式ページ。
会社独自の1枚には、連絡経路まで書く
最初に連絡する部署・担当窓口と、会社が認めた連絡方法
担当者不在時や時間外の代替窓口
メールが使えない場合の連絡方法
分からない項目があっても連絡してよいこと
担当者名だけを載せると、人事異動で使えなくなることがあります。管理担当と更新日も決め、社内の対応責任者に内容を確認してもらいます。
なお、ここで紹介しているのは教育の組み立て方です。FireRocketを事故の緊急通報窓口にする、という意味ではありません。
研修の最後に、「では連絡してください」を一度やってみる
安全な架空の画面や文章を使い、短い練習をします。実際の不審メールや顧客情報、動くリンクは教材に使いません。
自社の窓口を見つける。教材のどこを見れば連絡先が分かるか、受講者が自分で確認します。
第一報を組み立てる。先ほどの4項目を使い、分からない部分は不明のまま口頭や練習用の用紙で伝えます。
受け取る側も返答する。「連絡ありがとうございます。分かっていることから確認しましょう」と受け止め、担当窓口へつなぐ動きを確認します。
練習の連絡を本番の緊急窓口へ無断で送らないよう、実施方法は事前に担当者と決めます。
見るのは「誰が間違えたか」ではなく、窓口が見つかったか、事実と不明点を分けられたか、受け取る側が次につなげたか。迷った箇所を、自社教材の修正に戻します。
よくある質問
リンクを押したかどうかも曖昧なときは?
「押したかもしれないが、確信はない」と、そのまま社内窓口へ伝える練習にします。確認のための再操作を促すのではなく、社内の対応手順へつなげます。
確認テストに合格したら、練習は不要ですか?
知識を答えることと、自社の窓口を探して連絡することは別です。テストに加えて、一度だけでも自社の連絡手順をたどる時間を用意してみてください。
まず、自社の「最初の連絡先」を一つの教材に
今日、担当者に確認したいのは一つです。
「社員が『開いてしまったかも』と思ったとき、どこを見て、誰に連絡すればいいですか?」
その答えを1枚にして、基本教材の後ろに置く。そこから始められます。
共感講座と自社ルールを組み合わせた研修をご検討の方は、FireRocket公式サイト(https://fire-rocket.net/)からお問い合わせください。共感講座®の公式案内(https://fire-rocket.net/kyokan)では、教材と活用方法をご覧いただけます。ご相談時は、対象者、既存教材の有無、社内連絡手順の整備状況をお伝えください。
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