COLUMN

受講者にメールアドレスが無い研修を、どう回すか

2026/8/27

eラーニングの案内は、メールで送るものだと思われています。ところが実際の現場では、受講者が会社のメールアドレスを持っていないことが珍しくありません。

代理店のスタッフ、店舗のスタッフ、コールセンターの派遣の方。こうした方々への研修では、メールを前提にした瞬間に運用が止まります。

メールを前提にすると、どこで止まるか

多くのシステムは、こういう作りになっています。

  • 登録すると、本人のメールアドレスへ招待が届く

  • そのリンクを開いてパスワードを決める

  • 以後の催促もメールで届く

受講者にメールアドレスが無いと、この3つがすべて成立しません。担当者は「代表アドレスをまとめて登録する」といった回避策を取ることになり、誰が受講したのかが分からなくなります。

メールが1通も届かなくても始められる形にする

考え方は単純で、最初の1回を紙で渡すことです。

  • ログインIDと初回パスワードを、こちらで発行する

  • 氏名・ID・パスワード・QRコードを載せた案内シートを印刷して配る

  • 受講者はQRを読むか、IDとパスワードを入力して始める

初回のパスワードは、読み違えやすい文字(0とO、1とl)を外して発行します。口頭でも伝えられるようにするためです。

催促も、メールだけに頼らない

受講が進んでいない人への声かけも、メールだけでは届きません。マイページにも同じ内容を出しておくと、次にログインしたときに必ず目に入ります。

メールを持っている人には両方に出しておけば、「見落とした」を拾えます。

ログインIDは、会社の採番をそのまま使う

紙で配る運用にすると、ログインIDが後から変えられなくなります。案内シートと合わなくなるからです。

ですので、登録の時点で貴社の採番(拠点コードや社員番号を含んだID)をそのまま入れられるかが大事になります。システムが勝手にIDを振る作りだと、ここで詰まります。

進捗は、メールが無くても分かる

「メールが届かないと、受講したかどうかも分からないのでは」と思われがちですが、そんなことはありません。学習の記録はシステム側に残るので、誰がどこまで進んだかは名簿の形で出せます。

むしろメールの開封率よりも、実際の進捗のほうが正確です。

まとめ

受講者にメールアドレスが無いことは、例外ではありません。研修の対象が社外に広がるほど、当たり前の前提になります。

システムを選ぶときは、「メールが1通も届かなくても、受講を始められるか」を一度確かめてみてください。

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