COLUMN

毎年の研修、去年の「修了」が残ったまま?年度別に受講管理する方法

2026/10/19

研修担当者とスモールGが、2025年の修了記録を残しながら2026年の研修用チェックリストを確認している手描きアニメ風イラスト

去年受けた研修を、今年も受けてもらいたい。

たとえば、受講状況の一覧に「修了」の表示が残っている。これは今年の分も終わった、という意味でしょうか。

毎年行う研修では、今年度の対象者・教材・受講期間・修了条件をそろえて、今回の受講を確認することが大切です。去年の履歴は残し、今年の受講状況と見分けられるようにします。

今回は、年度をまたいで同じ研修を配るときに、先に整理しておきたいことを紹介します。

同じ研修名でも、どの年の受講かを確かめる

「情報セキュリティ研修」という名前だけを見ると、去年の研修も今年の研修も同じに見えます。

でも、今年は社内の連絡先が変わっているかもしれません。新しい仕事の進め方に合わせて、説明や確認テストを直していることもあります。

そのとき、去年の修了日だけでは、今年の内容を確認したかどうかは分かりません。

まずは、研修名に「2026年度」「2026年10月実施」など、実施回を見分ける情報を添えます。年に複数回行うなら、上期・下期や配信月まで分けると確認しやすくなります。

ただし、名前を変えるだけでは、記録の扱いまで変わりません。過去の進捗が引き継がれるのか、新しい受講として記録されるのかは、利用しているLMSで確かめる必要があります。

今年の研修を配る前に、残す情報をそろえる

あとから担当者が変わっても、「誰が、どの内容を、いつ受けたのか」を追えるでしょうか。

運用を決めるときは、次の情報を一組にしておくと整理しやすくなります。

  • 研修名と実施回:2026年度 情報セキュリティ研修など

  • 教材の版:いつの内容か。配信後に直した場合は、その変更点も残す

  • 今回の対象者:どの部署の、誰に受けてもらうか

  • 受講期間と修了条件:いつまでに、何を終えればよいか

  • 受講結果:その実施回の修了日や確認テストの結果

これは、管理項目の提案です。すべてを一つの画面へ入力するという意味ではありません。LMSのコース情報、受講結果、社内の管理資料を対応づけ、どれを見れば確認できるか決めておきます。

前年分を締めるときは、結果を出力し、対象のコース・期間・出力日も一緒に残します。保存先と閲覧できる担当者も、社内のルールに合わせて決めてください。

IPAの「中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン 第4.0版」でも、定期的な教育と、実施記録の保管、理解度や受講状況の評価を踏まえた改善が示されています。記録は、翌年の教材や運用を見直すためにも使えます。出典:IPAガイドライン 本文35ページ

例:去年修了した人へ、今年の研修を案内する

ここからは、架空の会社を想定した運用例です。特定の企業の実績ではありません。

この会社では、情報セキュリティ研修を毎年実施しています。2025年度分は終わっていますが、2026年度は社内の相談先を更新した教材を、今年度の対象者に受けてもらうことにしました。

最初に、2025年度の受講結果を保存します。次に、2026年度の対象者を確かめ、今回の教材と期限、修了条件を決めます。

今年の対象者には、「2026年度の研修です。2025年度に修了した方も今回の対象です」と伝えます。あわせて、変更した箇所、受講するコース、期限、最後に行う確認テストを案内します。

配信前には、テスト用の受講者で確認します。

  1. 去年の修了記録を、あとから確認できるか

  2. 今年受けるコースを、受講者が迷わず選べるか

  3. 今年の学習を終える前に、今年の修了として集計されていないか

  4. 今年の結果だけを取り出し、今回の対象者と照合できるか

既存コースの再利用と、新しいコースの用意のどちらが合うかは、LMSの記録の仕組みによって変わります。前年の記録を消したり、成績を初期化したりする前に、残る情報と変わる情報を確認しましょう。

受講を免除する人がいる場合は、その判断と扱いも社内で決めます。免除した人を、今年の研修を受けて修了した人として数えないようにします。

未受講者への連絡も、今年度の対象者と今年度の結果を照合してから行います。連絡の文面は、eラーニング未受講者への催促方法も参考にしてください。

eラーニング未受講者への催促方法|文例と自動化のコツeラーニング未受講者への催促方法を、期限前・期限後の運用手順とメール文例で解説。反感を招きにくい伝え方、メールアドレスがない社員への対応、LMSで自動化する際の確認点も紹介します。fire-rocket.net

FireRocketで、配信から報告までを確かめる

FireRocketでは、対象者へのコース割り当て、受講期限の設定、コース別・組織別の進捗確認、CSVによる受講状況の出力ができます。報告書は、コースや期間、受講状況、組織で絞り、Excelで出力できます。

年度を切り替えるときは、実際に使いたい教材と対象者の例を用意し、「去年の記録を残しながら、今年の受講をどう分けるか」を確認してください。年度の自動切り替えや、再受講時の成績の扱いは、導入前に相談したい点です。

配信と受講状況の確認手順は、管理画面の使い方にも掲載しています。必要な機能は、FireRocketのLMS機能からご覧いただけます。

FireRocket管理画面の使い方受講者の登録から、コースの配信、受講状況の確認までをご案内します。日々の運用で使用する画面を、操作の順序に沿って説明します。fire-rocket.netLMSをお探しの方へ|FireRocketの機能LMS(学習管理システム)をお探しですか?FireRocketはAI先生・進捗管理・月次報告書・催促の自動化までそろった企業向けeラーニングシステム。メールアドレスの無い受講者にもID配布で対応します。fire-rocket.net

年度別の受講管理で、よくある質問

コース名の年度を変えるだけでよいですか?

名前と受講記録は別に確認してください。表示名が変わっても、前年の進捗や修了日がそのまま残る場合があります。前年の履歴と今年の結果を区別して取り出せるかが確認点です。

去年と同じ教材でも、全員に受けてもらう必要がありますか?

対象者と再受講の要否は、研修の目的や社内の実施ルールに沿って決めます。今回も受けてもらうと決めた人には、その理由と今回の修了条件を伝えましょう。

次の配信前に、一人分の記録を見てみる

前年分の修了記録があるテスト用の受講者で、今年の研修の案内から結果の出力までを確かめてみてください。

「この修了は、いつの研修のものだろう?」

そこですぐに答えが分かる形にしておくと、受講者への案内も、年度末の報告も整理しやすくなります。

毎年の研修で、対象者の割り当てや履歴の確認に手間がかかっている方は、FireRocketへご相談ください。「去年の記録をどう残したいか」「今年は誰に受けてもらいたいか」をお聞かせください。

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