COLUMN

研修の感想が、みんな「活かします」。そのレポートに足したい質問

2026/10/17

研修後の行動計画を、社員とスモールGが机で確認しているイラスト

「勉強になりました。今後の業務に活かします」

研修の感想が、みんな同じ。
読む側も「ありがとうございます」で終わってしまう。

それなら、レポートの最後を少し変えてみませんか。「次に同じ場面が来たら、最初に何をしますか?」と聞く。長い感想文を増やすより、その答えを上司と一緒に確かめるところから始められます。

今回は、企業研修の担当者に向けて、受講後のレポートを仕事の相談に使う方法を紹介します。学習の配信や進捗管理には、私たちが提供するFireRocketのLMSを組み合わせられます。

LMSをお探しの方へ|FireRocketの機能LMS(学習管理システム)をお探しですか?FireRocketはAI先生・進捗管理・月次報告書・催促の自動化までそろった企業向けeラーニングシステム。メールアドレスの無い受講者にもID配布で対応します。fire-rocket.net

「活かします」だけでは、上司も手伝えない

例えば、社内の引き継ぎについて学ぶ研修を考えてみます。ここからは、説明のための架空の例です。

受講者のレポートには「相手に分かりやすく伝えることが大切だと学びました」と書かれています。

間違ってはいません。でも、どの仕事で困っているのか、誰の協力が必要なのかまでは分かりません。上司が手伝いたくても、何をすればいいか決めにくいのです。

そこで、感想に加えて、次の三つを聞きます。

  • 近いうちに、この研修の内容を使う仕事は何ですか。

  • その場面で、最初に何をしますか。

  • 実行する前に、誰に何を確認したいですか。

一項目につき一、二文でも構いません。文章の上手さではなく、仕事の場面が見えるかを確かめます。

同じ「引き継ぎ」でも、答えは変わる

先ほどの例なら、こんな回答が考えられます。

使う仕事:来週、担当を交代する定例資料の作成です。
最初にすること:前回の完成ファイルを開き、変更する箇所と変更しない箇所を後任と確認します。
確認したいこと:数値が確定していない場合の連絡先を、上司に確認したいです。

ここまで書いてあれば、上司は「連絡先はこの人です」「その前に、この資料も一緒に見よう」と返せます。

全員に同じ模範解答を書いてもらう必要はありません。担当業務が違えば、試すことも変わります。まだ使う場面がない人には「場面がない」と書いてもらう。それも、研修の対象や時期を考え直す材料になります。

提出させる前に、誰が読むかを決める

レポートを集めたあと、誰も読めない。これでは項目を変えても続きません。

最初は、一つの部署、一つの研修で試します。研修担当者は提出状況を確認し、業務を知る上司が「実行前に確認したいこと」に短く答える。役割を分けておきます。

読む時間を確保できないなら、提出量を減らします。「よい文章を書けたか」を細かく採点するより、実行を止めている疑問を一つ解消する方を優先します。

次の確認日は、仕事の予定に合わせる

引き継ぎが来週なら、その仕事が終わったあとに「試してどうだった?」と聞きます。

できなかった場合も、すぐに意欲の問題と決めつけません。機会がなかったのか、手順が分からなかったのか、必要な権限がなかったのか。次に整えるものが違うからです。

受講完了、やってみる予定、実際にやったこと。この三つは、記録するときにも混ぜずに残します。

FireRocketで、研修と確認の土台を整える

FireRocketでは、動画、PDFから取り込むスライド、解説付きの確認テスト、配布資料を登録できます。受講状況はコース別・組織別に確認できます。機能の詳細はこちら。

例えば、引き継ぎの研修動画を配信し、確認テストで基本の理解を確かめる。そのうえで、今回の三つの問いを載せた用紙を配布資料にして、社内で決めた提出先へ出してもらう。そうした運用を組み立てられます。

学習画面のAI先生は、教材を根拠に受講者の質問へ答える機能です。教材で分からなかった点を確認する際に使えます。ただし、社内の担当変更や権限など、教材にない個別の判断は上司・担当部署へ確認します。

ここで紹介したレポートの提出・上司の返答は、研修運用の一例です。LMSの受講記録だけで、現場での実践まで確認できるわけではありません。

まずは、最後の質問を一つ変えてみる

いま使っている研修後のアンケートやレポートを、開いてみてください。

「感想を書いてください」のあとに、これを足してみませんか。

「次に同じ場面が来たら、最初に何をしますか?」

答えを読んだ人が、一言返す。次の仕事のあとに、もう一度聞く。研修の続きを、職場でつくっていくための小さな始め方です。

教材の配信、確認テスト、受講管理をまとめて整えたい方は、FireRocket公式サイトをご覧ください。LMSの機能紹介から体験や相談へ進めます。

法人向けLMS・eラーニングシステム|AI先生搭載のFireRocketFireRocketは、教材について質問できるAI先生を搭載した法人向けLMSです。動画・PDF・テスト配信、受講管理、未受講者への催促、SCORM 1.2、多言語に対応。法人アカウントと教材登録は無料です。fire-rocket.net

関連:eラーニングの確認テスト、「常識で正解できる問題」を一問だけ直してみる

eラーニングの確認テスト、「常識で正解できる問題」を一問だけ直してみる確認テストが常識だけで解けてしまうとき、どこを直せばよいのでしょうか。納期の問い合わせを例に、仕事の場面を入れた設問、迷いに沿った選択肢、判断の理由が伝わる解説への書き換え方を紹介。FireRocketで教材とテストを組み合わせる方法も案内します。fire-rocket.net

← コラム一覧へ戻る